タデイ・ポガチャルは、10月8日(土)にイタリアで開催されたイル・ロンバルディア、通称「落葉のレース」優勝し、2連覇を果たした。
ポガチャルとともに最後のアタックを争ったエンリク・マス(モビスター)が2位を、ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス)が3位を獲得した。

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ベルガモからコモまでの253kmのコースは、9 回の登り区間を含む4,852 メートルの高度上昇を特徴とし、2022年のカレンダーで最も多くの登山を行うクラシック・ワンデーレースだった。

ポガチャルの2022年は、ツール・ド・フランスでの勝利こそ逃したものの、彼はシーズン最後をモニュメントの勝利で終え、2023年に向けより良いモチベーションとともに、最高の結果で終わったことに満足した。彼はレース後、「シーズン全体を良い結果で締めくくることができ、2023年に向けてモチベーションを保つことができる。リラックスしてオフシーズンを楽しむこともできる。それに相応しい結果でした。」と語った。

「完走し、勝利を持ち帰ることができたことは本当に大きなことでした。シーズン最後のモニュメントであり、最後の大きなレースであるイル・ロンバルディアで優勝した。これ以上のことはありません。特に、チームメイトがここで行ったすべての仕事と、今年チームのみんなが私のためにしてくれたすべての仕事のために、完走して勝つ必要がありました。」

ポガチャルは最後から 2 番目の登りであるチヴィリオでアタックし、マスもそれに追走した。ランダも勇敢に食らいついていった。ツール・ド・フランスの勝者であるヨナス・ヴィンゲゴーとコロンビアの全国チャンピオンであるセルヒオ・イギータは、ここで離された。
コモ湖のほとりでの最後のスプリントはポガチャルとマス、2名の争いとなった。

「チヴィリオを単独で抜け出し優勝できれば完璧だったのですが、マスは本当に強かったのです。でも自分のスプリントには自信がありました。」

ポガチャルは先にリードすることを選択し、マスもうまく反応した。接戦の末、フィニッシュラインの直前でポガチャルが勝利を確信し腕を上げると、彼が速かったことが再び証明された。

「長く厳しいレースの後に何が起こるかは誰にもわからないが、私は自分が何をするべきか分かっていました。」とポガチャルは語った。

「かなり疲れていたけど、フィニッシュラインを見ると痛みを忘れて頑張れる。最後の50メートルほどで勝利を確信し、本当に嬉しかった。イル・ロンバルディアでの勝利は、シーズンを締めくくる最高のものだ。」


今回のイル・ロンバルディアは、2人のベテランライダーの引退レースでもあった。
スペインの42歳アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、イタリアの37歳ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・カザフスタン)である。
両者ともキャリアの中でこれまで5回のグランツール優勝経験を持つ。

バルベルデは追走のグループを率いて、彼のキャリアの最後のフィニッシュラインを 6 位で通過した。ニバリは最後の上りでメイン集団から脱落し24位でのフィニッシュとなったが、"メッシーナのサメ"に群衆からは大きな拍手が送られた。



2位となったエンリク・マスはツイッターでこのようにコメントした。
「私たちは全力を尽くし、接戦を繰り広げましたが、タデイ ポガチャルの方が速かったです。おめでとうございます。」「私にとって模範でありベンチマークであった人に別れを告げるための超特別なレースでした。バルベルテ、どうもありがとうございました。」